少子化が続いている。

特に地方は深刻である。
確かに首都圏・大都市圏から離れた所に行くと、目にするのは殆ど高齢者という所も少なくない。

では何故、子どもが少なくなってきているのに待機児童は増え、
「保育園落ちた日本死ね」状態 になっているのだろうか。

実は、サラリーマンの平均年収というのは平成9年をピークに減少の一途を辿り
ここ2-3年で少し回復しているもののほぼ横ばいとなっている。


こちらのサイトから引用

政府は「いざなぎ景気を超えた」と言っているけれども、
回復したのはほぼ大企業の業績や内部留保だけであり、給料には回ってきていない。

つまり、平たく言えばお父さんの給料が増えないので、生活レベルを維持するためには
その分お母さんが働いて補わなければならないということだ。

お母さんが働かなければならないと、
当然子どもは見ていられないので「保育に欠ける子ども」となり保育園が必要になる。

これが全国的に待機児童が増える原因となっている。

さらにこのことには
1、会社は、人件費を抑えればその分余裕がでるから給料は上げたくない
2、政府は、所得税収入を上げたいので働く人を増やしたい

この2つのWIN-WINの関係が実は根底にあるような気がするのだ。

ついでに言うと、少し前まで「3歳児神話」というものがあった。
これがあっては、お母さんが小さい子どもを預けて働くのをためらうのではないかということからなのか学者に研究させ「これはないです」ということになった。

が、子どもをよく見ている小児科の先生・保育園の保育士さん・幼稚園の教諭に聞いてみたらどうだろう。

異口同音に「親子が離れている時間が多い子ども程、何かと問題があることが多い」と言うと思う。
こんなことは、学者にわざわざ聞かなくても近所のおばあちゃんにも解ることだ。

最後に、
3、政治家の方

マスコミが「待機児童待機児童」と言っているので、これをゼロなどにするとテレビで大きく取り上げられ、明確な実績となる。
なのでこれに一生懸命になって、遊び場のない駅前のビルの何階やらが保育所になっていく。
また保育者の質の確保も容易ではない。
(あなたが子どもだったらそこに行き、一日の大半を過ごしたいだろうか)

上記3者に共通するのは、

今が良ければ良いという近視的視点である。

そこに未来の、まして子どもからの視点は無い。

人間をしっかり育てない社会の未来は暗い。何せ何十年後の社会をつくるのは、今の子どもだからである。

最近の日本の若者はなっとらん! から、外国の人を雇えば良いのだろうか。
このまま行けば真に優秀な人材は育ちにくくなってしまうのではないか?
心ある人々は大いに危惧しているだろう。

自分のやりたいことに向けて活き活きと努力をし、優しく、礼儀正しい若者を育てる…

こういった人々に次の日本の社会を構築してもらう。
また何より子どもは未来からの預かりものであり、大切な社会全体の資産である。

このような長期的な視点・意識が今の日本社会に欠けているのではないか。

そしてそれは

「子ども・子育て中の人に優しい世の中」

という、古来の日本がもっていた美しく大切な社会意識にも繋がっているのだ。