高い空には箒で掃いたような雲が現れ、いよいよ本格的な秋がやってこようとしています。もう10月。10月と言えば運動会です。

運動=スポーツ。絵本の読み聞かせを保育の中心・土台にしている当園には、不得手な分野と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ところがそれは違います。

以前入園説明会で紹介したことがありますが、日本の小学生(9歳)で初めて、サッカー界のスーパースター「メッシ」の在籍するFCバルセロナの下部組織に入団した「久保 建英」君という子のお父さんの書いた「おれ、バルサに入る!」(文藝春秋)という本があります。サッカーの天才と言える建英くんをどのように育てたかが書いてあるのですが、その内容はというと……。

  1. ベビーカーを使わず、できるだけ自分で歩かせる。
  2. 自然の中で、生き物に沢山触れながら遊ばせる。
  3. 小さいうちはテレビをつけず、テレビゲームも買ってやらない。
  4. 絵本の読み聞かせで、想像力と集中力をつける。

となっています。何か、当園の推奨する育て方と似ていますね。

特に4番についてですが、自宅には400冊以上絵本があり(父母両親からのプレゼントが大半とのこと)それでも足りずに図書館に通い、毎週20冊ずつ借りていたとのことで、これが想像力・集中力・理解力を生んだとはっきり記されています。

ある日の年長組の保育日誌より……。

どうして(運動会の)組体操を頑張るのかをみんなで考える時間をつくった。(大人が)やらせる組体操ではどんなに出来ていても意味がないと思うので、こちらが答えを出すのではなく、子ども達に問いかけて考えられるように話をしていった。

すると、この友達・先生と一緒に運動会ができるのは最後。小学校になったらみんな離れ離れということに気付くとポロポロ泣き出す子もいて「最高の組体操にしたい」という言葉も聞かれた……。

手前味噌ながら、生まれて僅か5-6年の幼児の心がここまで育つとは、改めて絵本の力の凄さを再認識させられます。運動会当日は皆それぞれが、それこそ最高の姿を見せてくれると思いますので、保護者の皆様はどうぞ楽しみにお待ちください。

(幼稚園だより H29.10月号より)