3月の幼稚園だよりにこんなことを書きました。
⇒ 先日行われました作品展示会にはお忙しい処にも係らず沢山の方のご来場をいただきまして、ありがとうございました。
絵本の読み聞かせを保育の土台としている当園では、毎年何かの絵本をテーマに共同制作を作成しておりますが、今年は「はじめてのおつかい」(筒井 頼子 作・林 明子 絵・福音館書店 刊)をとりあげました。
「はじめてのおつかい」は、5歳のみいちゃんがお母さんに頼まれて近所の商店まで牛乳を一人で買いに行ってくるという話ですが、この本が刊行されたのは1977年で、現在も販売されています。実に40年近くに渡って子ども・家庭に受け入れられている本です。
年長・年中・年少と発達段階に合わせ、絵本の中に出てくる人物・動物・物などのどれを制作していくか決めるのですが、あるクラスの制作予定リストに「虎猫」がありました。虎猫?。私も何回も読んでいる本なので記憶は確かなのですが、出てくるのは「黒猫」のみだったと思いました。しかし、再度絵本を良く見てみると確かに「虎猫」が居ました。でも私のような老眼がきている年代の人間には、虫メガネが必要な大きさです。「子どもは、大人以上に絵を読む」と以前絵本に関する研修で習ったことがありましたが、改めて子ども達がしっかりと絵を読んでいるのだなということに驚きを覚えました。更に、その虎猫は絵本に描かれている町の掲示板に貼られている「尋ね猫」と同じ赤い首輪をしており、多分その猫なのだろうということも解りました。子ども達のお陰で新たな発見をさせてもらったわけです。また、もっと大きく描かれている黒猫は、牛乳を買いに行く先「筒井商店」の看板猫だということにも解りました。店に居る定位置まで決まっています。良かったら確認してみてください。
そんなわけで今回の作品展は、子ども達のお陰で新たな発見をさせてもらいました。
それだけ絵本を読む力が育っている証しかと思います。絵本をしっかり見れる子は、人の話もしっかり聴くことができます。もっともっとこの力を磨き、豊かな人生を送ってもらいたいなと思います。……。
※実際の絵本のシーンはこうです。
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この園だよりが出た後、あるクラスでは「林明子さんの本を見てそういうものを探そう!」ということになり「いもうとのにゅういん」に、みいちゃんが出ている!など、「あさえとちいさいいもうと」にたばこを買いに来たおじさんがいる!などが発見され、職員室まで皆で言いに来ました。また、あるお母さんからは「はじめてのおつかい」のトラ猫は「あさえとちいさいいもうと」にも居る。と教えていただき、早速確認したら、やはり居ました。林明子さんは、こういうしかけをよくするみたいです。昔発見してうれしかったのは「はじめてのキャンプ」のなほちゃんが、大きくなって「こんとあき」にいるということです。よく見ればもっと発見がありそうで、こんな絵本の楽しみ方もいいなと思いました。