この間行われた卒園式の終了後、ある卒園児保護者の方から、うれしいお手紙をいただきました。
“姉が三年間、妹が三年間……六年間、本当にありがとうございました。先生のおかげで、毎日寝かしつけの時に本を読み、毎週土曜日には図書館に行く習慣ができました。今、上の子は三年生になりますが、ミヒャエル・エンデの「モモ」を読んだり、本に集中しすぎて夕飯はいらないという日もあります。夕飯の後は必ず一人一人、自分の好きな本を読むことにしており、(もちろん私も自分の好きな本を読みます)妹も絵のない本を読むようになりました。~中略~ 私自身の話で恐縮ですが、英語教師をしていて毎日感じることは、何よりも国語、本が大事なんだなあということです。母国語の日本語をまず体にしみとおる様に感じなければ、第二言語の素晴らしさも会得できません。沢山、すばらしい日本語にふれることによって思考も育ちますし、逆に読まなければ感情が論理をもちません。それが知性につながると思いますし、感情の豊かな働きのない知性はないと思います。~略~ これからも本は一生読み続けます。私がおばあちゃんになったら子ども達が読んでくれるかなぁ……と思いつつ……。”
今はすっかりこの園の教育の中心・土台となった絵本の読み聞かせ。
このことを取り入れたのは、元小学校校長であった前任の矢嶌文夫名誉園長ですが、生前常々、「読書習慣の有無で、人の人生は異なったものとなる」と述べておりました。このようなご家庭・お子さんの育ちを当園では正に目指しており、矢嶌園長も草場の陰でさぞ喜んでいるのだろうと思います。
また昨年度行った全国の幼稚園・保育園の経営・教育のコンサルタントをされている(株)日本教育経営研究所による園長・教員向け、読み聞かせの実地見学会ですが、昨年に引き続き今年も行って欲しいとの要望がありましたので、実施の運びとなりました。
子ども・家庭に「良い変化」をもたらす「絵本の力」。今年もその普及に邁進する所存でございますので、どうかご理解・ご協力の程、重ねてよろしくお願いいたします。(幼稚園だより H28.4月号より)