この7月とても気になる本が出版されました。yattwaikenai-1

「やってはいけない脳の習慣」川島隆太 監修・横田晋務 著・青春出版社 刊です。

東北大学の川島隆太氏は「脳トレ」などで有名な脳科学者です。この本は、東北大学と仙台市教育委員会が協力して7万人の小中学校生に対する調査を7年間続けた科学的データを解析した結果に基づいたものですが、かなり衝撃的です。

断片的に紹介すると、

  1. スマートフォンを長時間使う子どもは、前頭葉の活動低下により2時間の学習効果が消失する。
  2. ゲームのプレイ時間が長い子どもは脳内各組織・特に思考や言語を司る箇所の発達が遅れ、長期的にもその能力が発達しにくい。
  3. テレビを観る時間が長い子どもほど言語的知能が低く、その後の言語能力の発達が遅くなる。また運動能力を司る脳組織の発達も遅くなる。
  4. LINEを長時間・習慣的に使用していると脳の形が変形し、集中力・注意力の低下を招く。
  5. 読書習慣が強い子どもほど、神経繊維のネットワークが発達し、言語性知能の発達・豊かな感性の獲得が促進される。

となっています。従前より当園は、テレビ・テレビゲームを遠ざけ、読書習慣をつけるために絵本の読み聞かせを…と主張してまいりましたが、脳の調査、研究が進み、これらのことに科学的な裏付けがなされたと思いました。

前矢嶌文夫名誉園長は「脳科学の権威の川島教授辺りが読み聞かせの効果を科学的に証明してくれるといいのだが…」と述べていましたが、それが実現され、草葉の陰でさぞ喜んでいるのだろうと思います。

そして、素晴らしいと思ったのは仙台市の取り組みで、上から「スマホはあまり使わないよ」と押し付けるのではなく、小中学生に「スマホやゲームをやりすぎるとこんなことになる。」という事実を先に伝え、自分達で話合わせてルールを決めさせているということです。何でも反発したがる思春期の子どもにも、この方法なら受け入れてもらえることでしょう。

ついては、お子さんの豊かな未来のため、また上の年齢のお子さんをおもちの保護者の方は特に、この本をご一読されることをお勧めいたします。また、我々は引き続き本→楽しいということが園児の心に刻まれるよう、今学期も引き続き日々の絵本の読み聞かせに力を注いでまいります。