ご入園・ご進級おめでとうございます。

しらさぎ幼稚園では、この3月に104名の卒園児を小学校(12校)に送り、99名の新入園児を迎えて、平成29年度がスタートしました。

さて、子どもに関する世界の色々な情勢を鑑みますと、空爆が行われる瓦礫の町で暮らしている子ども、日常の食料・水が無く常に飢餓にさらされている子どもなど、

様々な過酷な状況におかれている子ども達がおりますが、今のところ日本をはじめとした先進国は概ねそういった心配はなく、幸せな環境で育てられていると言えます。

しかしながら、逆に物に溢れ、常に満腹でいられる社会も、人間にとってよい面ばかりとは限りません。

空腹を知らない子どもは、食べ物の大切さがわかりません。本当に喉が渇いた経験がないと、水の有り難さがわかりません。そういったものを感じないで育つことは、ある意味不幸であると言えるでしょう。

また、人間は本来楽なことが好きで、使わない能力は育っていきません。

エレベーターで階段は使わず、自家用車・ベビーカーで足は使わず、外遊びは危ないので屋内で遊べば、存分な体力・免疫力がつきません。

生まれてすぐにスマホを見せられ、動画やアプリでおとなしくさせられ、面倒だからと本を読んでやられなければ、人の話を聞くのはつまらず、想像力もつきません。

先進国で起きている経済・消費優先…言わば大人・会社優先の社会は、子どもの未来にとってはあまり良くないことと思います。そして、子どもの未来は即ちこの社会の未来であり、いつかはその皺寄せがやってくることは明白です。

アメリカ先住民であるインディアンには「七代先の子孫のことを考えろ」という言い伝えがあるといいます。我々子どもに関わる大人は、このことを念頭におき、常に「子どもの未来の本当の幸せ」を追求して行く必要があります。今年度も全教職員で力を合わせ、鋭意努力していくつもりでございますので、保護者の皆様におかれましても、ご協力の程よろしくお願いいたします。(幼稚園だより H29.4月号より)